10代を捧げた人 (3)

中学2年生になって
また同じクラスになった

だけど 
奴との距離感は小学校の時のままだった 

1年生の時に ”付き合った彼” は
クラスも別れてしまったが

束縛がひどくなって来たことも離れた理由の一つだった

別れてからも
「前に言ってた 好きな人って誰なの?」
とよく聞いてきた

誰か突き止めて
ボコボコにする気でいる

あたしの気持ちがバレるとまずい
仲間割れが起きてしまう

それだけは避けたい
あたしが勝手に想っているだけで
気づかれたら迷惑がかかる

だから学校の中では
自分の気持ちは誰にも言わなかった

悩みを吐露しても
「あんたの話は重すぎる」 と一蹴されてしまう

遊び場で会う友達も
彼氏優先

家の中でも学校でも
人間関係なんてやっぱり
ろくなことが起きない

この頃が一番 孤独感 を感じていたと思う

家にもどこにも居場所がなかった私は
当時でいう "登校拒否” 
(今で言う不登校)もできず
奴の笑った顔を見るためだけに
登校していた

すべての気持ちを完全封印して

投稿者プロフィール

高橋 友里安
高橋 友里安くれたけ心理相談室(庄内支部)心理カウンセラー
幸せの宝探しをお手伝いいたします。そして、ご自身の中に深い深い安堵感が得られるまでサポートいたします。 心理カウンセラー 高橋 友里安

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