家出を決意した日

ある年の母の日
私はハハにカーネーションをプレゼントできないか考えたことがあった
この時9歳

父の借金問題もあって
お小遣いなど持っていない

ということで手作りすることにした

割り箸を削って茎をつくり
折り紙を折って花びらにする

ちょっとした花束ができた
驚かせようとして隠しておいたが

ハハが帰ってくるなり
割り箸の袋の方を発見し
私に尋問する

「隠れて何食べたんだ?」

しょうがないので
折り紙の花束を見せると

「なんだこれ?」

バキッ!!☆/(x_x)

と へし折られた

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私の中で、ガラガラと何かが崩れ落ちた

台所の包丁が目についた

もうここには居たくない
もう居られない
もう嫌だ

しかし、赤ちゃんの弟を連れて
どうやって暮らしたらいいのかもわからない

自分に言う

中学を卒業したら
家を出る

心に決めた出来事だった

言いようのない無力感
やり場のない屈辱感

この出来事が
私を強くしたと思う

ハハも色々大変だったと思うが
私は許すという選択をこの時はしなかった

というより
出来なかった

どこから来るのであろう

私の怒りの下にある哀しみ
自分を傷つけたい気持ち
罪悪感のバケツが
もう限界に来ていた

投稿者プロフィール

高橋 友里安
高橋 友里安くれたけ心理相談室(庄内支部)心理カウンセラー
幸せの宝探しをお手伝いいたします。そして、ご自身の中に深い深い安堵感が得られるまでサポートいたします。 心理カウンセラー 高橋 友里安

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