ごんぎつねを知らない子どもたち

日本の昔話 「ごんぎつね」

兵十さんと ”ごん” という狐のストーリー
この中に、兵十さんのお母さんの葬儀の部分があり
こんな描写が描かれています

よそいきの着物を着て
腰に手ぬぐいをさげたりした女たちが
表のかまどで火をたいています
大きななべの中では
なにかがグツグツ煮えていました

これは、きつねのゴンが見た光景なので
お鍋の中の表現は 「なにか」 と書かれていますが

なにかわかりますか?

村の女性たちが
参列者にふるまう料理を用意してるんですよね

ですが、これを今の小学生に読ませると
「兵十の母の死体を消毒している」
「死体を煮て溶かしている」

などという考察が出てくるんだとか

驚きです😲😲😲

大丈夫か? 日本人

よく考えたら
最近のお葬式は家ではなくセレモニーホール

近所の人が集まって冠婚葬祭を取り仕切ることもなく
仕出しの料理を食べたりしているわけです

これではわかる訳ないか~ などと思います

私の身の回りにいる
20代の方に聞いてみても
ごんぎつねの物語を知らない、読んだことがない
という人もいて、これまたびっくり

どのようにして
命が終わってゆくのか

周囲の弔い方も変わり

子ども達は間近で見ることも感じることも
少なくなってしまったんでしょうかね

そして小さいときからの
絵本の読み聞かせなども
大切だなあと

物事を感じ取る力
背景を想像する力は、いずこへ?

大人の責任も感じた一件でした

ごんぎつね
ぜひ読んでみてください

新美南吉作

投稿者プロフィール

高橋 友里安
高橋 友里安くれたけ心理相談室(庄内支部)心理カウンセラー
幸せの宝探しをお手伝いいたします。そして、ご自身の中に深い深い安堵感が得られるまでサポートいたします。 心理カウンセラー 高橋 友里安

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