一歩目の勇気




20代の頃のワタシは生意気で、自分勝手で思考が偏っていて自暴自棄だった

いつ4んでも構わない
そう思い(込んで)いた

生活が荒んでいき
体力的、経済的、精神的限界がきていたが
どうしていいのかわからなくなっていた

依存症に苦しんでいた
何事にもブレーキが効かなくなるビョーキ

自分を忌み嫌い
自分を命の危険が迫るまで追い込んだ


ある日、ワタシは救急車で運ばれた
病院に着くなり、看護師さんに言われる

「あなた、今どこにいるかわかりますか?」

天井からの照明があまりにも眩しかったので
夜中のコンビニにいるような錯覚に陥った

ワタシ 「………???」

看護師 「あなた、今どん底にいるのよ
     このまま4にたい? 生きたい?
     どうする?」

すぐ治療をせず、私に命の選択をさせてくれた言葉だったと思う

ワタシ 「…た、助けてください…泣」

初めて言った
素直に 苦しいので助けてください なんて言ったことがなかった
身体中から吐き出る気持ち悪さと
本当に怖かったという感覚しか覚えていない

自分が命乞いをしたことがショックで
その後2ヶ月は、ただ呆然としていた
自分の傲慢さに、唖然とした

だからあの 「助けて」 が
声に出してやっと言えたとき

私の人生の新しい一歩目が始まったように思う


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高橋 友里安
高橋 友里安

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